つまらない

 

と思いました。

 

面白くなるかなぁと思いながら見ていましたが、たいして面白くなることはなく気づいたらおそらくクライマックス?を迎え終わっていたという感じです。

 

つまらないと思った点は以下です。

・主人公にいまいち感情移入できない
・登場キャラが多く、ひとりひとりの掘り下げが浅い
・マイナーなスポーツを扱っている

 

順番に見ていきます。

主人公にいまいち感情移入できない

物語を面白く感じるかや、物語の世界に入り込めるかは、いかに主人公に感情移入できるか。という点が最も重要であると個人的には思っています。

 

本作の主人公はヒビキというのですが、見ていて「うおおお!頑張れぇぇ!いけえぇ!!」や、主人公が泣いたシーンで、感情移入して思わず泣いてしまうといったことはありませんでした。

 

キャラの掘り下げが浅いというのもあると思いますが、一番大きいのは主人公のキャラが弱いという点だと思います。

 

公式サイトのキャラクター説明には、

幼い頃から特殊な聴覚の持ち主で、他人とのコミニケーションをあまり好まない。

引用:映画『バブル』オフィシャルサイト

とあります。

 

こういう設定があるのなら、もうちょっと、特殊な聴覚を持っているがゆえの苦労や葛藤、他人とのコミニケーションをあまり好まないのはなぜか?生まれつきそういう性格なのか、あるいは過去の出来事が関係してそうなったのか、といった点を、丁寧に掘り下げて描いて欲しかったなと思いました。

 

少しは出てくるのですが、筆者の読解力不足のせいか、そこまで詳しく読み取れませんでした…。

登場キャラが多く、ひとりひとりの掘り下げが浅い

主人公に感情移入できないという部分でも、少し書きましたが、これが大きいですね。

 

ざっと数えただけでも11人は主なキャラクターがいるのですが、キャラがひとりひとりの掘り下げが一切ないまま話が進むことがほとんど。

 

なので、キャラクター同士のやり取りなどもいまいち頭に入ってこなくて微妙でした。

中にはよく出てくる割に、ほとんど喋らないキャラもいますし…。

 

もうちょっと、どうして今のような立場にいるのかとか、いま担っている役割にかける思いなど、キャラの過去の掘り下げが欲しかったなと思いました。

 

1時間40分という尺にたいして、キャラクターが多すぎて、しかも掘り下げ不足なのは致命的です。

 

特に宮野真守さんが演じるキャラは、結構重要な立ち位置のキャラなのでもっと掘り下げがあっても良かったのになと思いました。

 

もっと掘り下げてしっかり描いてくれれば、感動できただろうに…というシーンもあり、もったいないと感じました。

マイナーなスポーツを扱っている

みなさん、パルクールって知ってます?

 

なんでこんなマイナーな部類のスポーツ(愛好家の方がいたらすみません…。)、少なくともあまりメジャーじゃないスポーツを、この映画でやろうと思ったの?と疑問に思いました。

 

自分はルールもよく知らないし、キャラクター達が「うおおお!すげぇ!!」と言っていたり、観客が「うおおお!」と関心しているシーンがありましたが、いまいちよくわからずに感情移入できませんでした。

 

なんだろう…麻雀のルールを知らずに麻雀アニメを見ているみたいな…。
キャラ達や観客の表情などで、かろうじて勝ってるのか負けてるのかが、わかるという感じでした…。

 

と、ここまでさんざんボロクソ書いてきましたが、もちろん良い点もあります。

良かった点

作画が良い。変態?(良い意味で)

作画は良いなと思いました。特に、キャラクターの表情がドアップのシーンなんか、唇の質感や肌の感じ、目のつややかさや質感がしっかり表現されていて、変態作画(良い意味で)と思うようなシーンもちょくちょくありました。

 

そんな感じで作画が綺麗というのは良い点です。

キャラデザも良い

「DEATHNOTE」や「バクマン。」の作画で有名な小畑健氏がキャラクターデザインを手掛けていることもあってか、キャラクターデザインはいいですね。

特にマコトさんというキャラが、可愛く、色っぽく描かれているなと思いました。

さいごに

作画よし、キャラデザも良い、そして制作陣も豪華といった風に素材が良いだけに、色んな意味で惜しい作品だなと思いました。

 

外伝かなにかでアニメじゃなくてもいいから、キャラの掘り下げを描いてくれ…。素材は良いんだよ…素材は。

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