最近よく見かける「垢入り」という言葉の意味について解説します。

意味

「垢入り」の意味は、垢抜けるの反対です。

垢抜けるは、見た目や服装などに磨きがかかってオシャレになるといった意味で使われますが、「垢入り」はその反対で、逆に垢が「入る」。つまりは「ダサくなる」といった意味で使われます。

使用例

実際の使われ方を見ていきます。

2024年の投稿ですが、コムドットのやまと氏のツイートで以下のように使われています。

うちのひゅうがに垢入りって言ってた皆さんお元気ですか?

説明を加えておくと、2024年の8月10日㈯に開催された「Creator Dream Fes 2024」にて、コムドットのひゅうが氏が殺陣パフォーマンスを披露した時の写真です。

おそらく上記のツイートを見て「ひゅうがに垢入りって言ってた皆さん」ってどういうこと?と思った人もいるかと思います。

これから説明していきます。

上記のツイートからさかのぼること約5ヶ月前。ひゅうが氏がX上で自身のお風呂上りの自撮り画像を投稿したところ、それに対して「そこら辺にいるデブのジジイで草」という非常に辛辣なコメントを浴びせられるというプチ事件?がありました。

以下はその時の発端となったツイートです。

「そこら辺にいるデブのジジイで草」というアンチコメントに対し、ひゅうが氏は即座に反応。

「誰がジジイやねん」というキレの良いツッコミを返しました。

ちなみに先ほどの発端となったツイートには上記のアンチコメントの他に、

あれ?顎ライン・・・太った?
思った以上に
腕が太いにぷにぷにしてそうだなw

といったコメントも寄せられていました。

ひゅうが氏は「デブのジジイ」と言われたことを気にしていたようで、発端のツイートから3日後に今度は風呂上がりではない画像を投稿しています。

それに対して、同じコムドットのメンバーやまと氏からコメントが寄せられました。

以下はそのやり取りです。

やまと氏の口調がやや煽り強めなのはいつものことなのでご愛嬌。(ちなみに、やまと氏はわざとこういったキャラを演じているらしい。成田悠輔氏との対談動画で言ってました)

100日後に垢入りするそうた

もうひとつ使用例を紹介します。

「1週間マヨネーズで洗顔をし続けたらニキビはできるのか?」というとてもカオスな検証動画です。

この動画の冒頭のテロップに「100日後に垢入りするそうた」とあります。

1週間もマヨネーズで洗顔を続けたら、マジでニキビができて垢入りしようですよねw

ちなみに、この動画に出演している、そうた氏は「雨ニモマケズ、ダーウィンは来ズ。(通称:雨来ズ)」というyoutuberグループのメンバーのひとり。実は雨来ズのメンバーは全員、コムドットやまと氏の高校時代の後輩(2個下)でもあります。(参照:コムドット【情熱】夢見る底辺YouTuberの相談に本気で乗ってきました)

雨来ズは、活動の開始自体は2020年からですが、途中メンバーが抜けたりとなんやかんやあった後、2021年7月30日にモトダ氏を新メンバーとして迎え、現在の4人組で活動を開始しました。(参照:【1周年記念】新体制で質問コーナーして今後について本気で考えました)

雨来ズは、2025年4月現在ではチャンネル登録者数は40万人を越えており、勢いのあるyoutuberです。

いつ頃から使われているのか?

ここまで「垢入り」の使用例について見てきましたが、この「垢入り」という言葉。いつ頃から使われているのでしょうか。

やや簡易的ではありますが、Xのコマンド検索機能(期間指定検索など細かな条件設定が可能)を使用して調査してみました。

このように「until:○○○○-○○-○○ キーワード」と入力すると、期間指定で特定のキーワードを調べられる

コマンド検索は例えば、「until:2020-01-01 "垢入り"」とXの検索欄に入力すると、「過去から2020年1月1日までの"垢入り"というキーワードを含む全ての投稿」を検索できます。

ちなみに「""」で囲んでいるのはキーワードを完全一致で検索するため。(このようにしないと、例えば「お蔵入りしていた鍵で…」のように「垢」と「入り」が別々で含まれていても表示されてしまう)

調査結果

2019年以前

該当なし。

過去から2019年12月31日までの投稿では「垢入り」という言葉は使用されていませんでした。

2020年

1件だけ該当あり。

2020年4月2日に使用されていました。

以下のツイートです。

2021年

このあたりから数は多くはないが、ちらほら増え始めます。

以下いくつか紹介。

2022年

急激に増え始めます。2021年と比べても明らかに増えているのが体感として感じられます。

以下いくつか紹介。

調査結果:まとめ

ここまでのXでの調査結果をまとめます。

まず2019年以前までは「垢入り」という言葉の使用例は見つかりませんでした。

そして2020年に1件だけ見つかる。

2021年、ちらほら増え始める。

2022年、急激に増え始める。

以上をまとめると、2019年以前はこの言葉は存在せず、2022年から急激に使われ始めています。

元ネタやきっかけはあったのか

ここからは筆者の推測ですが、「垢抜け」という言葉は、「抜ける」の反対は「入る」。つまり「垢入り」と自然に連想できることから、誰かが言い始め、そのキャッチーさから自然発生的に広まったのではないかと考えられます。

そして、TikTokのコメント欄で見かけたというツイートがちらほらあることから、おそらく発生源はTikTokでしょう。

【以下TikTokで使っているのを見かけたというツイート】

おすすめの記事