米津玄師さんの新曲「死神」。この中に「うぜえ じゃらくれたタコが」という歌詞があります。この「じゃらくれた」という言葉はどういう意味なのか?について解説していきます。
結論からいうと、じゃらくれた = ふざけたという意味です。
この「じゃらくれた」という言葉は四国地方の徳島県で話されている阿波弁(あわべん)という方言の中に出てきます。
歌詞に当てはめると
「うぜえ ふざけたタコが」となります。
米津玄師「死神」の元ネタ
また、この「死神」という曲は、MVからもわかる通り、実際の「死神」という落語が元ネタとなっています。
「死神」という落語は、演じる人がオチを変えられる数少ないネタで、演じる人によっていろいろなパターンがあるそうです。
落語家「林家木久蔵」さんの解説動画によると、
「死神」という落語はもともと江戸の落語だけど、米津さんの出身地である徳島の方言を入れることで、米津さんらしさが出ているとおっしゃっています。
6:39〜じゃらくれたについて言及
wikipediaによると
『死神』(しにがみ)は古典落語の演目の一つ。 幕末期から明治期にかけて活躍して多数の落語を創作した初代三遊亭圓朝がグリム童話の第2版に収載された『死神の名付け親』を(おそらく福地桜痴から聞いて)翻案したものである[1]。
とあります。
翻案とは
翻案の例としては、小説を映画化やゲーム化する行為、一話完結形式の漫画の連載において同一のキャラクターを用いて新たな続編を創作する行為[2]などが挙げられる。
わかりやすく言い換えると、スピンアウト作品に近いですね。
スピンアウト作品の具体例を上げると、
虚淵玄原作のアニメ「Fate/Zero」があります。
曲の元ネタとなった落語を知ることで、曲にたいする理解が深まって、新たな見方ができたりして面白いなと思いました。