さわやかな青春の一ページを切り取ったみたいな映画だと思った。最後の叫ぶシーンとか、ちょっと痛いと感じる部分もあったけれど。今後3人の関係がどう変化していくのかとかの部分を、終わりまで描かずに視聴者に想像の余地を残させるのが良い。
以下、特に印象の残った部分や面白かった部分を書いてみる。

路地裏のこぢんまりした本屋さんの感じ好き

路地裏にあるこぢんまりとした本屋さん、雰囲気が個人経営の個性的な古本屋さんみたいな感じがあって良いなと思った。

伏線回収のところも好き【ネタバレ注意】

宿舎にある主人公のベッドの木枠に彫ってあった「God almighty」の文字がまさかの日吉子先生が主人公と同じ学生のときのやっていたバンド名で彫ったのも先生だったという伏線好き。
「先生お詳しいですね」「実は…あなた達と同じ頃、とてもロックなバンドをやっていたことがあって…」

歌がうますぎないのがリアル感あって良い

聖バレンタイン祭で主人公たち3人が曲を披露したとき、なんかこう歌がうますぎない(失礼?)感じがリアル学生バンド感が出ていて良いと思った。特に最初の曲にそう感じた。「水金地火木土天アーメン」あたりから普通に上手かったけど。

なんかこういうバンド系のアニメとかでありがちなのが、キャラ設定上はアマチュアだけど、中の人はプロなので歌が普通に上手くて完成されてるという矛盾?といっったら言い過ぎかもだけどみたいなものを感じていたのだけど、今回の映画『きみの色』ではそのあたり、リアル感出ていて良かった。

寝る前に水金地火木土天アーメンが頭の中で鳴り響いていた

本作のみた日の夜寝る前、頭の中で「水金地火木土天アーメン」のフレーズが鳴りながら、主人公のトッ子があの聖堂の前の噴水の広場でバレリーナの動きでくるくる回りながら踊っているシーンがループされてた。
水金地火木土天アーメン♪水金地火木土天アーメン♫水金地火木土天アーメン…中毒性あるよね…。

感情を視覚的に表現した映像が美しい

細かいシーンは忘れてしまったのだけど、主人公だったかの心理描写をなんかこうぶわっっっと色彩を上手く使った視覚的な表現で表しているシーンがとても綺麗で良かった。

ロケ地は長崎

以下の動画の0:36頃に作中でも出てきた緑色の路面電車が映っていてテンションあがった。


アニメの聖地巡りってやったことなかったけど、楽しいかもしれない。
このアニメのシーンと、リアルの風景が符合する感じが、くぅーっっっとなってたまらん。

知らなかったのだけど、『色づく世界の明日から』も長崎が舞台らしい。
他にも『ばらかもん』もそうだし、『坂道のアポロン』も長崎が舞台。
こうしてみると長崎を舞台にした作品って結構多くて驚いてる。

おわりに

良い映画だとは思うんだけど、なんかこう筆者としては、こういう文化祭的な場所のステージに立ってキラキラしている姿をみると、自分のお世辞にも充実していたとはいえない学生時代の記憶が脳内にフラッシュバックしてきて、黒歴史というかそんな感じで軽くトラウマみたいになりかけることがあって、
なんかこう充実した学生生活を送って、文化祭も楽しめた人なんかはこういうのをみると当時を追体験できて楽しいのかな…なんて思ったりして、ちょっと悲しくなったりした。まあこんな感想持ったのは自分だけかもしれないけども…。

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