『蜘蛛ですが、なにか？1巻』を読み終えたので感想を書きます。
現在アニメが放送中で、300万部を突破している人気作品ということで、読んでみましたが、
普通におもしろくて、ハマりました。
面白かった点をいくつかに分けて紹介していきます。
※ネタバレが含まれますので、また読んでない方はご注意ください
あらすじ
異世界転生で蜘蛛の魔物になってしまった女子高生。しかも転生先は、世界最大の迷宮と言われるエルロー大迷宮だった。彼女を次々と襲うモンスター達。そして苦難の数々。彼女は無事脱出することができるのか！？
一方、その頃、同じクラスだった山田俊輔も異世界転生をしており…
『蜘蛛ですが、なにか？1巻』の面白いと思ったところ
序盤から読ませる構成になっている
主人公の女の子が蜘蛛の魔物に転生して、同族の蜘蛛に食われそうになって逃げるところから物語が始まる。
いきなりピンチっぽい状況からはじまって物語に引き込まれました。
主人公のこきみの良い独特の語り口も癖になります。
キャラの視点が交互に入れ替わって物語が進むのが面白い
本作品は独特の構成を取っていて、まず蜘蛛に転生した女の子(年齢は高校生)の章から始まって、次の章では、同じクラスの別の男の子の視点で物語が進みます。
女の子の視点と男の子の視点が交互に入れ替わって物語が進んでいく感じです。
ちなみに男の子の方は、王子様に転生していますね。
それぞれ視点が違うことで、本人達は知らない、この2人の意外なつながりが見えてきたりして面白かったです。
あと男性視点と女性視点の交互に物語が進むので、男女両方の読者を取り込めるという点も画期的だなと思いました。
主人公が苦難をのりこえたり試行錯誤したりして徐々に強くなっていく(レベルアップやスキル獲得)点
メインの主人公である蜘蛛に転生してしまった女の子は、最初は雑魚モンスターにも苦戦するような雑魚ですが、徐々にスキルを獲得したり、レベルアップやさらに進化を繰り返したりして強くなっていきます。
主人公が成長して、強くなっていくというのはよくありますが、この作品の場合、スキルを獲得、レベルアップ、進化と言ったように、主人公の強くなっていく様子が、リアルのゲームのように可視化されている点が面白いと思いました。
蜘蛛の魔物に転生した女の子は、
1巻を読み終わる頃には2回目の進化ができるレベルにまで達しています。
Lv10になると、進化が可能になるので合計で20レベル上がったことになります。
危機的状況をいかに乗り越えるか、バトルシーンが熱い！
とにかく戦闘が熱かったですね。
男の子の方は、1巻ではまだ戦闘はなかったですが、蜘蛛に転生した女の子の方は戦闘をしまくりでした。
主人公の女の子が転生したのは、スモールレッサータラテクトという蜘蛛の魔物です。
しかも転生先は、エルロー大迷宮という世界最大の迷宮！
つまりモンスターがうじゃうじゃいる！
そんなわけで主人公の女の子は次々とピンチに襲われてしまいます。
蜘蛛の強みは、主にその強力な糸と毒にあるのですが、それを駆使していかに自分よりも格上の強敵を倒すのかという頭脳戦がめちゃくちゃ熱くて面白かったです。
まさかのクラスメイト全員が異世界転生していた
しかもその全員に共通しているのが、特異なスキルやステータスを持っている点。
例えば準主人公である王子様に転生した山田俊輔くんは、生まれながらにスキルポイント10万を所持している。
スキルポイントとは新たなスキルを獲得する時に消費するポイントで、通常はレベルアップすることでしか手に入らない。
あとは、転生者のスキル欄に共通してある「n%I=W」という名前の効果不明の謎のスキル。
一体何なのかはまだ明かされていない。
あと、クラスメイトだけではなく、担任の先生までもが異世界転生をしていた。
異世界転生物というと、基本的に異世界に転生するのは主人公一人で、周りは全く知らない異世界の住人というパターンが多いですが、クラスメイト全員とさらに担任の先生までもが異世界転生しているというのは、新しくて面白いと思いました。
しかし、いったいなぜクラスにいた全員が異世界転生することになってしまったのか。
準主人公である山田俊輔くんによると、
異世界転生する前に、教室の真ん中の頭上に亀裂が走り、それが徐々に大きくなっていき、その亀裂が割れた。その後に、ものすごい激痛を感じ、異世界転生したらしい。
"そして、俺は、俺たちは、死んだ。"
いったい何が起こったのか…？謎が深まります。
良いなと思った言葉
死なないために死ぬ気で走れ私！
まとめ
ラストは、準主人公である山田俊輔の異世界での実の兄、勇者ユリウスがエルロー大迷宮にいる主人公である蜘蛛の魔物を討伐に行くシーンで終わりました。
良い展開になる予感がしない…
謎スキル「n%I=W」の意味や、転生前の現実世界で教室の頭上に走ったという亀裂など、まだまだ謎も多く、次巻が楽しみです。
