漫画『王様達のヴァイキング』の名言・名シーンを紹介していきます。
あらすじ
ハッキングの腕は一流だが、それ以外はからっきしダメ。バイトも首。そんな主人公の是枝一希(これえだかずき)とエンジェル投資家を名乗る謎の男、坂井大輔がコンビを組んで、IT系の難事件を解決していくお話。
この漫画の見どころはいくつかありますが、一つは作者がきちんと取材を行った上で描かれている(あとがきを読むとわかる)ことから、IT方面に詳しくない人が読んで勉強になる内容になっている点だと思います。
筆者は読んでいくうちに、プログラミングやサイバーセキュリティ方面に興味がわいてきました。
こういうお仕事系の漫画って、その業界に全く詳しくない人が楽しみながら、雰囲気を学べるのがいいなと思います。
もう一つの見どころは、人間ドラマです。
主人公の是枝や投資家の坂井大輔と関わる人たちの人間ドラマがしっかり描かれていて面白いです。
なかなか熱い物語となっています。
涙が出た話もありました。
それでは前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
名言・名シーン
「今までの真っ当とは呼べない経験が、奴に見えない宝をくれているはずなんだ。その宝を探し当てられるかどうか。」
引用:さだやす,深見真『王様達のヴァイキング 1』小学館
坂井大輔のセリフ。
主人公の是枝って、ハッキング以外は、ほんとにダメダメで、バイトも何回も首になったりと、とても苦労した人生を送ってきました。
そんな是枝の過去を否定するのではなく、肯定して、なおかつ前に進む活力をくれる言葉で熱いなと思いました。
「あらゆる人間は現在でも奴隷と自由人にわかれる」ニーチェもそう言ってるじゃない?」
引用:さだやす,深見真『王様達のヴァイキング 2』小学館
武器商人と呼ばれるハッカーのセリフ。
一応、出典を調べてみました。
あらゆる人間は、いかなる時代におけるのと同じく、現在でも奴隷と自由人に分かれる。自分の一日の三分の二を自己のために持っていない者は奴隷である。(著作:人間的な、あまりにも人間的な)
これですね。
こういう偉人の名言を引用したセリフを入れることでキャラが知的に見える演出好きです。
アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの第1期に登場する、槙島聖護(まきしましょうご)も、シェイクスピアやSF小説からの引用をよく使っていてたのが印象に残っています。
「這い上がってこいよ、この「墓場」から」
引用:さだやす,深見真『王様達のヴァイキング 3』小学館
これも坂井大輔のセリフ。
ドストレートに熱い!
坂井さん熱いセリフが多いんですよね。
「だからこそ燃える」
引用:さだやす,深見真『王様達のヴァイキング 3』小学館
是枝&坂井が同時に言ったセリフ。
たしかこの時二人ともゲスい顔をしていたと思います。
ときおり入る、主人公と坂井のゲス顔も本作の魅力ですね。
「俺がこの世で一番好きな人種は、「大ボラ吹き」なんだ。」
引用:さだやす,深見真『王様達のヴァイキング 3』小学館
坂井の現在の職業である「エンジェル投資家」の先駆者的存在の猪野秀樹(いのひでき)のセリフ。
この作品の中で最もと言っていいくらい印象残っている人物です。
筆者はこのセリフを言うシーンがめちゃめちゃ好きです!
ニカッとした、すごいカリスマっぽい、いい笑顔をしているんですよね。
猪野さんのキャラクターデザインやキャラも好きです。
「それでも手を突っ込んでみたくなるのが本能だろ?絶望するほどにデカイ確率で惨敗すると知ってても。」
引用:さだやす,深見真『王様達のヴァイキング 6』小学館
主人公是枝のセリフ。
いやぁ、熱い!魂が熱くなるような感じのするセリフです。
あとがき
名言を紹介してきましたが、読みはじめからは想像もつかないほど熱い漫画でびっくりしました。
正直1話目あたりは、そこまで面白いとは思わなかったのですが、じわじわと面白くなってきて、気づいたらハマってました。