※ネタバレ注意
『ハケンアニメ!』(著:辻村深月)を読み終えたので感想を書きます。
あらすじ(内容)
アニメの制作現場が舞台の作品。アニメで言う「SHIROBAKO」、漫画で言う「バクマン。」的なイメージ。
面白かった点
面白かった点は以下です。
・ラスト付近の盛り上がりがすごい!
・クリエイターの熱い思いが伝わる
・キャラクターも個性的で活き活きしてる
順番に見ていきます。
ラスト付近の盛り上がりがすごい!
特に第三章の「軍隊アリと公務員」のクライマックス付近の盛り上がりがすごくて、最後まで一気に読んでしまいました。
本作品は群像劇の形をとっていて、第一章から第三章まで、それぞれ違う一人のクリエイターを主人公にして物語が進んでいきます。
第三章では、第一章、二章で出てきた主要なキャラクター達が全員登場して、めちゃくちゃ盛り上がりました。すごかったです。
クリエイター達の熱い思いが伝わる
アニメ監督、プロデューサー、原画マンにそれぞれスポットを当てて物語が描かれていているのですが、それぞれがどういった気持ちで仕事に望んでいるかという、心理描写が細かく描かれています。そのクリエイター達が作品にかける思いがめちゃくちゃ熱かったです。
キャラクターも個性的で活き活きとしている
登場人物もそれぞれキャラが立っていて面白かったです。恋愛方面に鈍感な美人プロデューサーと、イケメンだけど少し口の悪い監督のコンビなど、キャラが立っていて掛け合いも楽しいです。
恋愛要素も結構ありました。地味で「リア充めが」とリア充の人達を軽蔑して、恋愛やおしゃれとは無縁のような世界を生きてきたアニメーターの人と、逆にアニメに詳しくなく、外で遊ぶことが多いような真逆のタイプだけど、人のいい公務員の人が、最後はカップルになったりしてます。
まとめ
第二章に入ったあたりでは、あ、これ群像劇なのか。自分は群像劇じゃないほうが好きなんだよなぁと思いながら読んでいましたが、クライマックスでの盛り上がりがすごくて、最後まで読んで良かったと思えた作品でした。面白くて、テンションが上がりましたね。