※ネタバレ注意

蜘蛛ですが、なにか?3巻』を読み終えたので感想を書きます。

今回は、主人公の蜘蛛がめちゃめちゃ強くなった巻でした。

あの「地龍アラバ」すら倒してしまったのですから、かなりやばいですね。

ですが、これでもはや敵なしかと言うとそうでもなく、さらに格上の存在が示唆されています。

その名も「管理者D」。

彼は自身のことを「邪神」と名乗っています。

何を隠そう蜘蛛が所持している壊れスキルの一つ「叡智」を構築した張本人であります。

彼?彼女?についてわかっていることは少なく、

【管理者Dについて現在わかっていること】
・管理者の中でも特に力を持った存在
・空間に突如、スマホを出現させた
・声は女性
・人の心が読める
・流暢な日本語を話す
・蜘蛛の行動を監視している(本人は観戦といっているが)
・スキル「叡智」を構築して、蜘蛛に与えた

これくらいの情報しかありません。
敵なのか味方なのかも不明です。

そして、そんな「管理者D」と遭遇してからしばらく経ち、ついに主人公(蜘蛛)は「禁忌」のレベルがカンストします(Lv10になる)。

カンストしたら何かやばいことが起こるのではないかと危惧されていた「禁忌」。

しかし、主人公(蜘蛛)は無事でした。
「禁忌」をカンストすることで即死するとかはなかったようです。

「禁忌」のカンストによってもたらされたものは情報でした。

ああ、確かにこれはこの世界の住人にとっては禁忌でしょうね。

こんな情報知らされたら、この世界の住人だったら発狂するんじゃない?

引用:馬場翁『蜘蛛ですが、なにか?3』(カドカワBOOKS)

主人公(蜘蛛)が「禁忌」のカンストによって何を知ったのかは、まだ詳しくわかっていません。
物語の展開的に、それが詳しくわかるのは次巻以降になりそうです。

【禁忌のカンストによって主人公(蜘蛛)が知った情報で現在わかっていること】

・禁忌はこの世界の住人にとっては禁忌
・この世界は崩壊寸前
・ゲームみたいなシステムは、世界を救うためのもの
・黒い男の名は管理者ギュリエディストディエス
・n%I=Wも関係している
・残された道は、スキルを伸ばして強くなるしかない
・結局、管理者Dの思い通り

どうやら主人公達のいる世界は何らかの危機に瀕していて、それを止める方法は限られている(ひたすら強くなるくらいしかない)ということくらいしかわかりません。

この世界の秘密とはいったい何なのか気になりますね。

微妙だった点

今回の巻では、主人公(蜘蛛)は自分の都合によって、ついに人間を殺めているんですね。
正直それはちょっとどうなの?と思いました。
当人は
・先に攻撃を仕掛けてきたのは人間
・自分の巣を破壊された
・自分は魔物だし
・誇りを踏みにじり、生命を脅かす存在はすべて敵
という感じで、正当化していますが。

加減をミスり、そのつもりはなかったが4人の人間を即死させてしまったことを皮切りにタカが外れてしまっています。

相手の人間の数は合計で34人。
そのうち4人は逃走。2人は空間転移で逃走しているので、やられたのは残りの28人です。

もともと性格が良いとは言い難かったですが、体が魔物になったことで本人も気づかないうちに精神にまで影響を及ぼしていたのでしょうか。

もう一人の主人公、シュレインくんは、王道な主人公をしていますが、蜘蛛の方はどっちかというとダークヒーロー的な雰囲気がありますね。

まとめ

おそらく次巻で明かされるであろう、この世界の秘密とはいったい何なのか。
楽しみです。

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